FOUNDERS' STORY 10
営業
エージェント事業本部 部長

医療現場で感じた人材定着の課題と挑戦
本山 良介
RYOSUKE MOTOYAMA
エージェント事業本部 部長
2014年中途入社

- PROFILE
前職:建設、車の買取販売の営業経験を経て、2014年9月にdip中途入社
中途入社後1~6年目:九州~沖縄までの領域でCA・RA業務を行う
7年目:課長に昇格
10年目:100名の新卒・中途メンバーの教育と育成を担当
11年目:部長に昇格 40名のメンバーと共に全国広域エリアの看護師採用に向き合う- 仕事のモットー
楽しいに昇華出来るまでやってみる
現在の仕事
現在はエージェント事業本部の看護領域にて、部長を務めています。
中途で入社した後、CA・RA両面の法人営業やマネジメントを経験し、その後は育成支援組織にて、新たに入社するメンバーの育成にも携わってきました。サービスの質を磨いていくためには、メンバー一人ひとりの成長が欠かせません。より良いサービスが届けられるよう、組織全体の土台づくりや、
メンバーの成長を促す各種施策の推進に取り組んでいます。

FOUNDERS’ STORY
医療現場で感じた人材定着の課題と挑戦
プレイヤーとして活動していた当時、医療業界における人材定着の課題がいかに根深いかを実感する機会がありました。
医療機関を訪問する中で、患者が長時間待たされる現状や看護師の過酷な労働環境を何度も目の当たりにし、スタッフ不足が現場に与える影響の大きさを痛感しました。また、院長や医師との対話を通じて、人材確保が医療の質そのものに直結していることを改めて認識しました。しかし、多くの医療機関が人員増加の必要性を訴えている一方で、職場環境の改善や人材育成に十分な時間やリソースを割けておらず、結果として新たに採用した人材が短期間で離職してしまうという深刻な課題にも直面していました。
実際に、転職後すぐに退職を余儀なくされた求職者の方々からは、「早期退職への罪悪感」や「環境のギャップへの失望」といった声を直接聞く機会がありました。
こうした経験を通じて、単にマッチングを成功させるだけでは十分ではなく、「働き続けられる職場」をいかに作るかが、この仕事の本質的な課題であると気づきました。その気づきが、採用後の「定着」を重視した取り組みへと繋がっています。

「定着」を目指した取り組みと得られたやりがい
採用の先を見据え、「定着」を目標に、私は転職支援終了後も入社者とのつながりを大切にする仕組みを構築しました。転職者が職場環境に適応し、長く働けるようにするため、入社後の具体的な職場環境や実態をヒアリング。その情報を専用フォーマットで蓄積・共有し、メンバーとともに改良を重ねながら運用を進めました。
その結果、サービスとして多様な情報をストックできる体制が整い、求職者によりリアルで信頼性の高い情報を提供できるようになりました。求職者が納得感をもって職場を選べるようになったことで、入社後のギャップも軽減され、定着率の向上にも繋がっています。
この取り組みを通じて、私は仕事の本当の面白さを実感しました。それは、人材紹介営業にとどまらず、求職者や医療機関との信頼関係を築き、一人ひとりのキャリアを支援することにこそ本当の価値があるということです。最初は営業として売上を上げることに注力していましたが、成果を出すためには単に数字を追うだけでは不十分であり、双方にとって価値を提供する行動こそが結果に繋がると学びました。
My VISION
この仕事の大変さを肌で感じる中で、私の中で「医療業界に貢献したい」という強い想いが生まれました。求職者を支援するだけでなく、医療業界全体に価値を届ける仕事なのだという認識が、日々の経験を通して深まっていきました。そして、楽しいことだけでなく、その背景にある本質的な価値の創造を大切にしながら進めることの重要性を実感しました。そうした意識を持つことで、自分自身も納得感をもって仕事に向き合えるようになり、結果として売上も上がり、「深く関わるからこそ得られる面白さとやりがい」を強く感じています。
現在は部長という立場から、メンバー一人ひとりが本質的な価値を感じながら成長し続けられるよう支援していきたいと思っています。この仕事がどれだけ深くやりがいのあるものなのかを共に感じ、切磋琢磨していきたいです。
