FOUNDERS' STORY 04
モバイルアプリエンジニア
新卒エンジニアの成長法則 ―― “分からない”を武器に変えるキャリアの第一歩
藤崎 航誠
ふじさきこうせい
24年新卒入社
- PROFILE
学生時代から個人でのWeb・アプリ開発に没頭し、青山学院大学でコンピュータサイエンスを専攻。2024年にディップへ新卒入社後は、Androidエンジニアとして総合求人情報アプリ『はたらこねっと』の機能開発、Compose導入によるUI刷新などを経験。現在はAndroidを主軸に、新規プロジェクトの立ち上げに参画している。
新卒1年目の成長の鍵は「分からない」を自覚すること
僕のエンジニアとしての1年目は、技術的な学びはもちろん、チーム開発やコミュニケーションの重要性など、総合的な成長を実感できた濃密な時間でした。でも、最初は「これは何を意味するんだろう?」「どういう機能なんだろう?」と分からないことだらけで、本当に苦労の連続でした。
特に忘れられないのが、配属2日目にバグ修正のタスクを担当した時のことです。プルリクエスト(PR)を出して先輩方にチェックしていただいたのですが、指摘を頂いた結果、最終的なコメント数が60件にもなっていて。
普通なら心が折れてしまうかもしれませんが、今振り返ると、この経験こそが僕の成長の糧になったと感じています。大規模サービスにおいて、一つのバグ修正が他の機能にどんな影響を与えるのか、そしてコードレビューがいかに意義深いものかを学ぶ貴重なきっかけになりました。
配属先だった『はたらこねっと』は歴史が長く、コードベースも巨大でドメイン知識も膨大です。でも、先輩から60件ものフィードバックを頂けたことで、吹っ切れたというか、その後は自ら進んでコードレビューに参加し、積極的にコミュニケーションを取るようになりました。分からないことはすぐに先輩に質問したり、PRを作成した人に直接意図を聞きに行ったり。そうすることで、背景にある深い知識を効率的に吸収できるようになり、入社当初と比べてレビューに参加する頻度は半年で3倍くらいに増えました。
僕を突き動かしていたのは、単純に「自分が成長したい」という強い気持ちです。コードレビューを、他のエンジニアから直接話を聞ける貴重なインプットの機会だと捉えていました。実際、レビューを通じて普段話さない人とも接点ができ、気軽に相談できる関係性が築けたことで、コミュニケーションのハードルもグッと下がりました。ネットで調べるだけでは得られないコードの「意図」や「背景」を知ることができたのは、大きな財産です。
スクラム開発への挑戦と「知識共有」の価値
そんな姿勢を評価していただけたのか、1年目の8月頃に『はたらこねっと』のスクラム開発立ち上げメンバーに選ばれました。周囲からは「分からないことはどんどん聞いて、その知識をチーム全体で共有してほしい」という期待をいただいていて、それはまさに僕がレビューを通じてやってきたことと合致していました。
スクラム開発では、チーム全員がプロダクトを「いいものにしよう」という共通目標に向かって突き進む感覚があり、すごく楽しかったですね。そして11月頃、自分にとっての転機が訪れます。
チーム編成が変わり、僕以外のメンバーが全員『はたらこねっと』の開発が初めてという状況になったんです。僕がテックリードに近い立場で、自分の開発と並行して知識共有を行うことになりました。 正直、人に教えるのは想像以上に難しかったです。最初のスプリントでは、これまでにないほど多くのバグを出してしまいました。その時、「品質が落ちたのは自分の知識共有が不足していたせいだ」と強い責任を感じ、そこから「自分も成長しながら、周りのメンバーも一緒に成長させていこう」という意識がより強固になりました。
そこで積極的に取り入れたのがモブプログラミングです。ただ指示するのではなく、一緒に考え、相手の意見を尊重しながら進める。人に教えるためには「意図」を言語化しなければならないので、それが結果的に自分のコードの質を高めることにも繋がりました。曖昧だった部分が論理的に整理され、苦手だった言葉での表現力も飛躍的に向上したと感じています。
成長の先に描くテックリード像
スクラム開発を通じて、エンジニアだけでなくPOやデザイナーとも密に関わるようになり、視野が広がりました。デザイナーと一緒にJetpack Composeの導入に取り組めたのも、チームでの成長があったからこそです。こうした経験を経て、僕は自分の技術でチームを強くし、プロダクトを成功に導く「テックリード」という役割をこれからも探求していきたいと思っています。
僕が目指すテックリード像は、一つの技術に閉じこもるのではなく、プロダクト全体のアーキテクチャや設計を全体最適の視点で判断できる存在です。技術だけでなくビジネス的な側面も理解し、何がベストかを導き出す力。
今は新しいプロジェクトにアサインされ、KMP(Kotlin Multiplatform)という新しい技術を導入しています。情報が少ない中で試行錯誤の連続ですが、自分たちで意思決定し、メンバーと知識を共有しながらチーム全体の開発力を底上げしていく。そんなプロセスにやりがいを感じています。
ディップのエンジニア組織は、「もっとこうしたら良くなる」という新しい挑戦を常に歓迎してくれる環境です。もし皆さんと一緒に働くことになったら、どんどん質問して、フィードバックを出し合える関係になれたら嬉しいです。自分の成長がチームやプロダクトの成長に繋がる好循環を、ぜひ一緒に生み出しましょう!