FOUNDERS' STORY 08

バックエンドエンジニア

文系出身、プログラミング歴半年でエンジニアへ。大規模プロジェクトを牽引する、彼の成長の原動力とは。

奥野 志洋

おくのゆきひろ

24年新卒入社

PROFILE

立教大学経済学部を卒業後、バックエンドエンジニアとして2024年新卒入社。 「はたらこねっと」のバックエンド開発、「スポットバイトル」のクライアントが使う管理画面のバックエンド、フロントエンドの開発を経験。 現在は「スポットバイトル」のリアーキチームとして「スポットバイトル」のシステム全体のリアーキテクチャを行っている。 最近のマイブームは筋トレと好きなバンドのライブに行くこと。

兄への憧れと、自由な働き方への渇望。僕がエンジニアを目指した、大学3年生の春。

僕がプログラミングを始めたのは大学3年生の春で、周りと比べるとかなり遅いスタートでした。経済学部にいたので、周囲の友人は営業職を志望する人がほとんど。でも、就職活動を目前にして「自分は何をしたいんだろう」と考えたとき、ふと興味を持ったのがエンジニアという道でした。

一番大きかったのは、エンジニアである兄の影響です。ずっとリモートワークで、時間や場所に縛られずに働いている兄の姿を見て、「自由な働き方ができるっていいな」と漠然とした憧れがありました。もともとPCゲームが大好きでインターネットに触れている時間も長かったので、PCで何かを創り出すことへの抵抗感もなかったんです。

就活では、目に見える形で自分のスキルを積み上げていきたいという気持ちが強く、「自由な働き方」と「スキルが身につく」という2つの軸を重ねた結果、エンジニア一本に絞って動くことにしました。

最初はYouTubeの動画教材でアルゴリズムの勉強から始めましたが、やってみると意外と面白くて。「これなら続けられそうだな」と感じ、独学で半年かけてWebアプリケーションを作ってみました。当時は今ほど気軽にAIに質問できる環境ではなかったので、エラーが出たらひたすら自力で調べるしかありません。何時間も苦しむこともありましたが、それ以上に「楽しい」という気持ちが圧倒的に勝っていました。この経験が、「エンジニアとしてやっていきたい」という確信に変わりました。

理想は自社プロダクトの“深いところ”へ。ディップで見つけた、成長への期待

就職先を選ぶ軸は明確でした。一つは「自社プロダクトを持っていること」。プロジェクト単位で動くより、一つのプロダクトに長く深く携わり、サービスのコアな部分に自分の気持ちを込めて開発したいと考えたからです。もう一つは「多くのユーザーがいるサービス」であること。自分の仕事が多くの人に影響を与える、そんなスケールの大きな仕事がしたいと思っていました。

ディップは「バイトル」という巨大なサービスを自社で運営していますし、選考を通じて「若手でも積極的にチャレンジできる環境だ」と感じられたことが入社の決め手でした。

ただ、入社して最初の半年は少しギャップもありました。すぐバリバリ開発できると思っていたのですが、最初に任されたのは運用・保守やテスト業務が中心。個人開発では「動けばOK」でしたが、企業として運営するには品質を担保するための厳格なテストが不可欠です。「大企業の開発ってこうなっているんだ」と驚きましたね。

でも、この地道な仕事のおかげで、「サービスを永続的に提供し、改善し続ける」ことの本当の意味を理解できました。エンジニアの仕事の重要な側面を、身をもって知ることができたんです。

バックエンドの枠を越え、フロント、そしてインフラへ。AIと共に加速する、領域横断のキャリア

この2年間で、本当に多くの経験をさせてもらいました。最初は「はたらこねっと」のAPI開発、その後は新サービス『スポットバイトル』のチームに移り、管理画面のバックエンドだけでなくフロントエンドの開発にも挑戦しました。現在は、システム全体をより良くするための「リアーキテクチャ」という大規模プロジェクトで、インフラの設計・構築にも関わっています。

「バックエンドなのにフロントやインフラまで?」と驚かれることもありますが、最近はAIの進化のおかげで新しい分野を学ぶハードルが劇的に下がりました。AIという「すぐに聞ける先生」がいるのは大きいです。もちろん、独学時代に自力で解決した経験があるからこそ、AIの回答の正しさを判断できるのは自分自身だという意識は持っています。

領域を広げようと思ったきっかけは、チームの効率を考えたからです。以前は役割が固定化されていて、誰かが休むと開発が止まるリスクがありました。何より、「自分が作ったバックエンドの処理が、どうユーザーに届いているのかを知りたい」という強い思いがありました。サービス全体を理解してこそ、より良いものが作れる。そう信じて、自らフロントエンドのタスクにも手を挙げました。

システムの心臓部「リアーキテクチャ」で目指す、未来の当たり前。

現在取り組んでいる「リアーキテクチャ」は、いわば「サービスの設計図を、未来のために描き直す」仕事です。

これまでの『スポットバイトル』は画面ごとにバックエンドが紐づく構造で、開発が進むにつれ複雑さが増し、修正の影響範囲が広がりすぎていました。これを根本から解決するため、画面中心ではなく「求人」「勤怠」「給与」といった“業務”中心の設計に作り変えています。

プロダクトオーナーと一緒に業務を一つひとつ分解し、データベースを分割したり、散らばっていたロジックを集約したりしています。バックエンドの面白さは、ただデータを運ぶだけでなく、「どうすればシステムが複雑にならず、長期的に安定してスピーディーに開発し続けられるか」という根幹の設計に関わるところにあります。

このプロジェクトではインフラ構成も自分たちで考え、コードで構築しています。通常は専門チームに任せるようなことも自分たちでやる。この圧倒的なスピード感と挑戦を後押ししてくれる文化が、ディップにはあります。

技術力だけが正義じゃない。ユーザーと業務を知ることで、真の価値提供が始まる。

入社前は「技術力こそが正義だ」と思っていました。でも今は、その考えが大きく変わりました。

もちろん技術は大切ですが、最も重要なのは「その技術を何のために使うのか」という「業務への理解」です。このサービスを誰が、どんな状況で使っているのか。その背景を深く理解していなければ、いくら技術があっても価値のあるものは作れません。

業務を深く知り、その課題をどうシステムに落とし込んでいくか。この思考のプロセスこそが、今、僕が一番やりがいを感じている部分です。これは入社前には想像もしていなかった、新しい発見でした。

挑戦の先に、なりたい自分を描く。バックエンドから、未来のリーダーへ。

今後の目標は、まずこのリアーキテクチャを成功させることです。技術的な課題を解消し、より早くユーザーに価値を届けられる状態を作りたい。そして、この挑戦を社内の良いロールモデルにできれば嬉しいです。将来的には、チームを率いるリーダー的な立場にも挑戦したいと考えています。

エンジニアを目指す学生さん、特に「自分には専門スキルがない」と不安な方に伝えたいのは、「ディップは意欲さえあれば、いくらでも挑戦できる」ということです。文系出身の僕がこれだけ多様な領域に飛び込めているのが、何よりの証拠です。

バックエンドは、フロントとインフラの間に立ち、システム全体の流れを理解できる非常に魅力的なポジションです。ここを起点にすれば、いくらでもキャリアを広げられます。大切なのは、学び続ける意欲と好奇心だけです。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

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